Tripwire 調査:侵害検知機能に自信過剰なヘルスケア業界の IT プロフェッショナル
エンドポイントにおけるサイバー攻撃の検知に必要な 7 つの重要なセキュリティコントロールに関する自信度を業界リーダーが評価
(本資料は、2016年12⽉13日に⽶Tripwire, Inc.が発表した情報の抄訳です)
オレゴン州ポートランド、2016 年 12 月 13 日 – Tripwire, Inc. は、Tripwire の依頼により Dimensional Research 社が実施した詳細調査の結果を発表しました。この調査では、サイバー攻撃の発生を迅速に検知するために導入が必要とされる 7 つの重要なセキュリティコントロールの有効性に関し、IT プロフェッショナルの自信度を評価しました。調査ではさまざまな業種の 763 名の IT プロフェッショナルが回答し、このうちの 101 名がヘルスケア業界に属していました。
Tripwire の調査に回答したヘルスケア業界の IT プロフェッショナルたちは、サイバー攻撃の特定および修復に必要なデータを迅速に収集する能力に関し、非常に強い自信を持っていました。たとえば、自社ネットワーク上で不正なデバイスが検知された場合、脆弱性スキャンシステムがアラートを発するまでの時間を正確に把握していたのは回答者の半分以下(49%)でした。しかし、90%は数時間以内にはアラートが発生するであろうと考えていました。
Verizon 社の 2016 年データ侵害調査レポートによると、ヘルスケア業界におけるシステム侵害の 63%が数分間以内に発生しているのに対し、ヘルスケア業界に影響を与えたデータ侵害のうち 56%は検知までに数か月間もかかっていたことが示されています。
Tripwire の IT セキュリティ・リスク戦略部門シニアディレクターの Tim Erlin は、次のようにコメントしています。「これら 7 つの基本的なコントロールが組織のサイバーセキュリティに直接貢献していることに間違いはありません。しかし、この業界の企業はそれらを十分に取り入れていないことを調査結果は示しています。この業界が、物理的な盗難から高度なランサムウェアによる攻撃まで業界固有のさまざまな脅威に直面しているのにもかかわらずです。」
他にも次のような結果が出ています。
- 回答者の約 3 分の 2(60%)が、不正なデバイスが検出された場所や部門の特定に必要な重要情報を、自社の自動化ツールでは収集しきれていないと答えた。
- 83%は、自社のネットワークデバイスに構成の変更があった場合、数時間以内に検知できると回答。しかし、検出に要する時間を正確に認識している回答者はわずか 54%であった。
- 約半数(55%)は、自社のスキャンツールで検知された重大な脆弱性が 30 日以内に修正または修復されていないと回答。
- 43%は、一般的なパッチサイクルで成功しているパッチは 80%以下であると答えた。
Erlin は次のようにも述べています。「サイバーセキュリティのベースラインを作るためには、不正なデバイスや脆弱性を検出し、タイムリーにパッチを適用するという基本的な動作を各組織で行う必要があります。最新のセキュリティ製品を検討する前に、これらの基本的なコントロールの導入を徹底させるべきでしょう。」
Tripwire の調査は、PCI DSS、SOX、NERC CIP、MAS TRM、NIST 800-53、CIS Top 20、IRS 1075 などのさまざまなコンプライアンス規制によって要求される 7 つの重要なセキュリティコントロールを基に実施したものです。これらのコントロールは、US-CERT 勧告や、オーストラリア国防信号局提唱の標的型サイバー侵入に対する軽減戦略などの国際規格にも対応しています。
勧告および指針には次のものが含まれます:
- 正確なハードウェアインベントリ
- 正確なソフトウェアインベントリ
- 継続的なコンフィギュレーションの管理と堅牢化
- 包括的な脆弱性管理
- パッチ管理
- ログ管理
- ID 管理およびアクセス管理
組織全体でこれらのコントロールを導入した場合、世界に蔓延する危険なサイバー攻撃を防御するために必要となる具体的な情報が獲得できます。侵入の兆候を迅速に特定し、損害が発生する前に適切なアクションを起こすことが組織にとって必要不可欠です。
詳細な情報については、次のリンクを参照してください。
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